LEATHER WALLET MAINTENANCE
” ELBAMATT ACC “
毎日手にするお財布。
だけど、買い物する時以外は鞄の中やポケットの中に入っていることが多いでしょう。
手にした時の汚れも革にダメージを与える原因のひとつですが、外に出さず空気に触れないことでも実は革にダメージを与えているのです。
今回お教えしたいのは定期的に試していただきたい、お財布を休ませるメンテンス。
革の経年劣化を楽しめる「ARTS&CRAFTS / ELBAMATT ACCシリーズ」を例に、
「Bborn project」にて革小物のメンテナンスをお願いしている、革の伝道師minaの皆川氏からメンテナンス方法を学びます。
mina / 皆川文博 (ミナ/みながわふみひろ)
1951年 北海道生まれ
1976年 東京都台東区の革問屋に勤務〜革の世界に飛び込む
1981年 北海道にある国産馬具メーカーに32年間勤務
2013年 革製品の企画・コンサルタント・作家として独立し現在活動中
“革タンナー(皮革製造業者)も唸らせるほどの知識をもった無類の革好き”
用意する物
・デリケートレザー用コンディショニングクリーム
・磨きクロス(コンディショニングクリーム用)
・磨きクロス(乾拭き用)
・革小物用ブラシ
お手入れ方法
01. お財布の中身をすべて取り出す
いきなりですが、このメンテナンスで一番重要なポイント。
常にお財布に入れているカードやお札、小銭、領収書など、ひとつも残らぬようお財布から取り出します。
すべて取り出す事で、お財布の中まで隅々に空気がいきわたります。
人の肌と同じで、革に呼吸をさせることが、長く使うにはとても大事なのです。
02. ホコリ落とし
革小物用のブラシ(馬毛等)を使い、全体的に表面の汚れを落としていきます。
同様に革の裏側もブラシを使ってメンテンス。
03.コンディショニングクリームで汚れを落とし、艶を出す
磨きクロスにクリームを乗せて、(大判の面などは指先くらいのクリームで)
革の大きな面から磨いていきます。
ホコリが溜まりやすいお財布の溝の部分も念入りに。
革面が広くない箇所は米粒大のクリームを追加で乗せて磨いていきます。
カードポケットの中も忘れずに。
隅々まで磨き上げます。
今回使ったコンディショニングクリームはこちら。
COLUMBUS
革小物用 コンディショニングクリーム
デリケートレザー専用のクリームを選んでいます。
こちらのコンディショニングクリームは2DAYS SHOPでも販売しています。
04. 乾拭きと仕上げのブラッシング
乾拭き用の磨きクロスで全体を拭き取ってから、もう一度ブラッシング。
私たちが化粧水を肌に塗り込むのと同じで、再度ブラッシングをすることでクリームがより浸透し、革に艶が生まれます。
これでメンテナンスは終了。
汚れも取れて革本来の色味を取り戻し、しっとりと艶も上がります。
メンテナンス後は1日はお財布を空にして、ファスナーやホックを開けた状態で休ませてあげてください。
メンテナンスのサインは革が乾燥してきたら。
月に1回〜2回「メンテナンスの日」を決めて行っていただくこともおすすめです。
革小物は長く使えるイメージがあると思いますが、人肌と同じでメンテナンスを怠ると経年劣化を早めてしまいます。
少し手間もかかりますが、革の特性を理解して、上手にメンテナンスを続けることで、革は自分好みの表情に仕上がっていきます。
より良い状態で、より長くつかっていただくために。
ぜひお試しください。
Bborn Project(ビボーン プロジェクト)
8月24日(土)に2DAYS SHOPにて行われる「Bborn Project」でも皆川氏によるメンテナンスイベントを開催いたします。
ARTS&CRAFTS、STANDARD SUPPLY製品をご愛用中の方は無料でお持ちの革小物をメンテナンスいたします。
ご紹介したコンディショニングクリームや防水スプレーも販売しておりますので、ぜひご来店をお待ちしております。
詳しくは下記URLよりイベント詳細をご確認ください。
◎Bborn project
http://egw-store.com/egw/news/3798/
Bborn projectとは…
Bbornは「be born again」=「生まれ変わる」の意味とB品を掛けた造語です。
B品とは新品ですがどこかにキズや汚れがある商品のこと。
モノづくりを続けているとどうしても大なり小なりB品は出てしまいます。
せっかく職人さんが心を込めて作った商品なのに、B品にしてしまうのはもったいないし、忍びない。
Bborn projectではそんな革小物を中心にB品でもキチンとケアすれば小傷が消え光沢が増し、より革の魅力を引き出すことをお伝えします。